B.A.L

旧Belltone Audio Lab.

Belltone Audio Laboratory Twitter:@belltoneaudio ポータブルオーディオにまつわる日々

■茶楽音人 Co-Dongri雫 こどんぐり/レビュー 500時間エージング追記アリ

移転しました。

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先日発売になった茶楽音人のCo-Dongri雫を休憩中に聴いてこいと友人Aからの指令があり他のイヤホンと合わせて幾つか視聴をしてきました。
その中でこのイヤホンが一番良いと思っていたのですが、気が付けば翌日には購入していたという流れです。

茶楽音人は音茶楽の技術提供のもとTTR株式会社と共同開発した製品を出しているブランドです。


音茶楽はSONY出身のエンジニアの山岸さんが独立したメーカーで独自のテクノロジーを駆使したイヤホンを出していて国内外問わずマニアがリスペクトしていて知る人ぞ知るメーカーです。


茶楽音人はお茶楽の開発したテクノロジーを搭載したお馴染みのどんぐり型のイヤホンやちょんまげ3号といったユニークな名前のイヤホンも発売しています。

そして今回発売されたCo-Dongri雫ですがなんと5000円以下のハイレゾ対応イヤホンです。

ハイレゾ対応という言葉に意味があるのかはさておきこのイヤホンはレンジを広く感じる私の好みのイヤホンと言えるでしょう。
私が購入したものはsmoky goldです。

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SHURE掛けでイヤーピースはFINALのEタイプLもしくはスパイラルドットのMLサイズを使用しています。

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音の第一印象としては清涼飲料水的なすっきり感をまず感じました。
上から下の帯域まで綺麗に音が出ていてこの価格帯によくありがちなモッコリモコモコやジャキジャキスカスカといったものは感じませんでした。
全体的に中高音がクリアーに鳴ってしゃきっとしています。
かと言って低音もきちんと鳴っている&緩くなくて聴いていて心地よい音です。
帯域自体は5Hz~となっている通りかなり低いサブベースも聴き取れます。

左右の広さはそれなりですごい広くはないけど狭いという程ではない。
イヤホン自体のクロストークはかなりありました。
IE80のノーマルくらいは出ていますね。
各楽器のセパレート・解像は並。
遮音性・音漏れは決して良いとは言えません。
この値段から考えるとじゅうぶんなくらいでしょう。

ただし私の場合はspinfitのMだとかなりスカスカで安定しない音しか出なかったのでイヤーピースの選択でちゃんとフィットさせられるかどうかでこのイヤホンの評価は大きく変わるものだと思います。

ケーブルはサラサラしていて取り回しも良いです。タッチノイズは全然感じません。
癖をつけなければ断線もしなそうですね。

音のバランスはこのままでリケーブルも出来て遮音性が高まって音漏れもかなり減ったものがあれば迷わず買ってしまうかもしれません。

オーグラマーのR8やSenferのUEsの時にも感じましたがこの価格帯でこの音が!という良い意味でのショックを感じます。

IE80を買うまでは2980円の特価イヤホンで満足していた私ですが、あの時買っていたのがこのイヤホンならそのまま満足してしまってIE80は買わなかったかもしれませんね。

5000円程度のイヤホンを買おうとしている場合、低音を求めるならR8、中高音を求めるならこっちを私はオススメします。

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16/09/10 エージングについて
購入して二か月半近く経ちました。
音茶楽はエージングを推奨しているメーカーですしダイナミックドライバのイヤホンはエージングは効果があるという事で改めてチェックしなおしました。

エージング時間はざっくり500時間程になります。
基本職場ではイヤホンを接続して音楽を流しっぱなしですので普通のペースで聴いている方より早い方ではないでしょうか?

装着するイヤーピースについてなのですが、spinfitは私にはフィットしないというのと長時間ずっと聴いてると疲れてくる事があったので最終的にCRYSTALLINE AUDIOのCRYSTAL TIPSを使っていました。
通常ならコンプライ>FINAL Eタイプ>スパイラルドットの順がオススメでした(過去形)

改めてチェックという事でspinfit~順番につけてチェックをしましたがベストバランスはFINALのEタイプでした。
高域がまだ気になるという方はコンプライの方が良いでしょう。コンプライは装着するイヤホンによっては高域が吸われてモコモコした音になるだけという事がありますが、このイヤホンの場合は全く問題がありません。
むしろspinfitよりもコンプライをデフォルトにした方が良いのでは?とも思いました。
※音茶楽の他のイヤホンではコンプライとspinfitをリファレンスとして設計されていたりします。

音的には中高域にかなり落ち着いた感じで前よりクリアになった気がします。
歌やシンバル等の金物系が刺さるか刺さらないかだった曲が刺さらなくなっています。
また低音も若干豊かになってかなりバランスがよくなっています。
クロストーク等については何ら変化がありませんでした。

別機種の測定ですがエージングの結果を公式で発表していますので、参考までに。
確かに私の聴感上の感覚と一致しています。

ただ全部気のせいで私の耳がイヤホンに慣れただけ(耳エージング)の可能性もあるので第三者に聴かせてみました。

このブログではお馴染みの友人Aですが、購入してからすぐ彼にこどんぐりを貸した事があったのですが、評価はいまいちでした。

先日エージング済のこどんぐりを聴かせたところ、かなり反応が違っていました。概ね私と同じ印象を感じたようです。
私の気のせいではなくてよかったです。

私の評価としてはこの価格帯の中ではピカイチのイヤホンだが気になる点は幾つかある。
そこが解消されているのは同茶楽音人のどんぐり鐘や本家音茶楽のflat4シリーズしかないなと別機種をかたっぱしから試聴して感じていたのですが、ここに来て評価を上方修正しないといけなくなってしまいました。

ただしそれでもどんぐり鐘の方やflat4シリーズの方が良いと感じます。
という事で私はより遮音性の優れているという音茶楽のちょんまげ3号が気になっています。


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茶楽音人 Co-Dongri雫

■2WAY装着
通常装着、耳かけ装着、どちらもOKな2WAY装着モデル。耳かけ装着でタッチノイズを軽減。運動時にもおすすめ。

■トルネード・イコライザー
音響技術には音茶楽の特許トルネード・イコライザー方式を採用。カナル型の音質劣化の元凶、外耳道を塞ぐ事によって生じる6kHz付近の共振を抑えます。


■仕様■
●エレメント
Φ10mm ダイナミック型
●音響方式
トルネード・イコライザー方式、密閉型
●出力音圧レベル
106 dBSPL /mW
●周波数特性
5 Hz ~ 40 kHz(ハイレゾ対応)
●最大入力
200 mW
●インピーダンス
18 Ω
●質量
約16 g
●プラグ
Φ3.5 mm
L型金メッキステレオミニプラグ
●コード長
1.2 m(Y型)
●付属品
シリコン製イヤーチップ SpinFit S/M/Lサイズ (Mサイズは本体に装着)、取扱説明書兼保証書

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