B.A.L

旧Belltone Audio Lab.

Belltone Audio Laboratory Twitter:@belltoneaudio ポータブルオーディオにまつわる日々

インピーダンスについてあれこれ雑文メモ

移転しました。

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イヤホンやヘッドホン、ポタアン等で耳にするΩオーム。
ポタオタの人なら理解している人は多いでしょうが、よくわかっていない人は多いのではないでしょうか?

 

私がいい例ですね。
先日友人Aとインピーダンスの話になったのでまとめてみました。

 

◆impedance=「交流抵抗」とは?
交流回路での電圧と電流の比。単位は抵抗と同じくΩ(オーム)が用いられる。

 

?????
よくよく考えれば私はギターをやっていたのでロー出しハイ受けやMarshallのスピーカーアウトとキャビの入力は一緒にしないとダメ!とか簡単な概念を学んでいてハイハイあれの事ねと思いだしました。

 

パッシブピックアップのギターはハイインピーダンスでの出力なのでノイズを拾いやすい。
アクティブピックアップのローインピーダンスなのでノイズに強い!
という程度の解釈でしたが、間違っていないでしょう。

ポータブルオーディオではこのイヤホン、ヘッドホンは何Ωというのは比較的わかりやすいスペックではないでしょうか?

実際にはインピーダンスが低いイヤホン、ヘッドホンは音量がとりやすい。

ベイヤーのようなインピーダンスが高いヘッドホンは音量がとりにくいという認識だと思います。
音量にはそこに音圧感度も関係してきますがここではおいておきます。

 

■ハイインピーダンス
電流-多い
電圧-低い
信号を送るパワーはあるもののノイズには弱い

 

■ローインピーダンス
電流-多い
電圧-低い
信号を送るパワーは小さいけどノイズには強い

 

■ロー出しハイ受けって?
出力側の方が低いインピーダンスで入力側の方が高いというのが信号伝送の基本。

 

ポタの流れだと


DAP<ポタアン<イヤホン・ヘッドホン


の順番にインピーダンスが上がっていけばよいわけです。


ここが逆になってしまうと…
高いインピーダンスの信号がそのまま通り抜けることが出来なくなるので、信号の一部が欠けたり形が変わってしまう状態になります。
つまり劣化してしまうという事です。

簡単に言えばこういう感じですね。
インピーダンスが高いイヤホン、ヘッドホンはリケーブルをしてもその影響を受けにくいわけです。

逆に言えばインピーダンスが低いイヤホンはリケーブルの効果が大きいともとれますが、ノイズの影響も受けやすくなりなるのでその辺は好みにもよるのかもしれません。

私が気にしているのはDAPの出力インピーダンスってどうなってるの?という所です。
イメージ的にはDAPの出力インピーダンスが低い方がいいの?と思うかもしれませんが必ずしもそうとは言えないのがオーディオの難しいところですね。

 

monoadcさんのブログの方にとても参考になるデータが記載されているので紹介しておきます。

 

インピーダンス関連とDAPの出力関連が気になる今日この頃です。

 

 

 

 

-------2017/4/21 追記----------

■インピーダンスと音量

 

高いΩ=電圧高い 電流少
低いΩ=電圧低い 電流大

 

一般的には低いΩの方が音量はとりやすい傾向にあり高いΩだと音量がとりにくいという認識はあるかと思います。
当然能率も絡んでくるので高Ωのイヤホンでも結構音量とれるものもあります。
それと低Ωの方がリケーブルとかの影響を受けやすいです。
音量は3db差があると聴感上は2倍の音量差を感じます。

 

スペックによく記載されているこのΩ数ですが完全にあてになるかと言えばそれはまた別物です。
よくあるのは記載してあるのは1kHz時測定だけのインピーダンスで他の帯域では違っている事が多いからです。


これは複数のBAを搭載しているイヤホンに多いです。
ダイナミックだとそこまでばらつきは少ないです。
この辺はインピーダンス特性で調べればすぐわかる事です。
周波数特性を実現するためにこういうインピーダンス特性になっていますよというものなのでシビアに考える必要はないのかもしれませんがメーカーにはもっと厳密な仕様を公開して欲しいと思います。