■Campfire Audio Orion(RitzwireVer+Estron Baxリケーブル)/レビュー
移転しました。
Campfire Audioはアメリカはポートランドにあるメーカーでポタアン界で有名なALO Audioのイヤホンブランドです。
less is moreをテーマに独自のチューブレス設計で音導管を使う場合よりも高域が劣化しない=他の帯域にも良い影響をもたらすという謳い文句のイヤホンを製作しています。
JUPITERは何度か試聴した事があったもののその時はOriolus症候群だったりRoxanne症候群だったりしていたし1BAはいいやとなっていた時期だったのでそこまで注目はしていませんでした。
先日の春のヘッドホン祭り2016でなんなく耳にしたNovaがかなりタイプのイヤホンでしかも2ドラでこの音かと。
そして友人Aから借りたWESTONE W10や職場の人が使ってるSHURE315を借りてみて1ドラってこういうものなのかと頭に残っていたのですが、ふと耳にしたOrionを聴いてびっくり。
これが1ドラの音?!というのが最初の印象でしたね。もちろん多ドラの音はしないのですが、1ドラとは思えないレンジの広さのイヤホンですね。
試聴した時に唯一気になっていたのがクロストークですが、JH AUDIOのANGIE程度にはあったのでリケーブルでなんとかなるかならないかどうだろうな。。と気にしていました。※旧付属のTinzelケーブルでの評価です。
ただ試聴機は新しいRitz wireケーブルではないし、パッケージの都合上開封してのチェックは不可能。
手持ちのEstron Baxも試す事は出来ない!
さあどうする?!
そんな時に友人Aの試聴は買ってする!精神が私にも舞い降りてきてだめならだめで売ろうと思ってつい買ってしまいました。
さて、その結果ですがRitz wire ケーブルに変わった事によって以前感じていたクロストークは減少して気にならないレベルになっていました。
音的にも違いはあるのですが、ケーブルが変わったから音も劣るようになったとは感じませんでしたね。
付属品キャリングケースが現在は本革ではなくなってしまったのでそこは明確にコストカットしてきたなとは感じますが…
イヤーピースは三種類付属していてシリコン, フォーム, Comply Tx-400です。
デフォルトではフォームがセットされていたのですが私はスパイラルドットのMLサイズを使用しています。
このセットでの印象ですが音場は結構広めです。
Estron BaxとつけたIE80よりも左右が広いですね。上下は同程度でしょうか。
サウンドバランスはシングルなのに低域~中域~高域と綺麗に伸びています。
この低域のアタックと高域の伸びはシングルBA+αのサウンドでしょう。
この機種はチューブレス設計ではないようですが、この音はCampfireならではのものだと私は思います。
多BA機に慣れている方だとORIONでは物足りない部分もあると思いますが、1BAならではの音の滑らかさがあるのにこの音というのが評価すべき点だと私は思います。
個人的にはかなり気に入っています。
そしてEstron linum Baxにリケーブルしてみました。
まさか変換アダプタなしで使う日が来るとは考えてもいませんでした。
元々ついているRitz wireケーブルの方が販売価格的には高価なのでもしかしたら劣るのでは?という心配もありましたがそれは杞憂に終わりました。
結論を言えば音場は広いまま&クロストークも減少されたまま全体の帯域が低域よりにシフトした感じでクオリティの優劣は感じませんでした。
私の好みで言えばこちらの方が好みの組み合わせなのでしばらくこのまま使ってみようと思います。
リケーブルはイヤホン本体の特性をロスなく引き出すものなので恐らく他のケーブルに変えたからといって重低音域が出るわけではないと思います。
コンプライにしても同様でした。
総評的には…
ダイナミックのように音が滑らか!
1BAなのにワイドレンジ!
とにかく重低音が欲しければ他の!
という事で今回は買って試聴は成立せず愛用していく事になりそうです。